【M&Aロイヤルアドバイザリー】議事録作成、OCR活用

”セキュリティが最重要事項”。M&Aロイヤルアドバイザリーがセキュアに達成した議事録作成工数90%削減の裏側

染谷様(左) 佐藤様(右)

企業名

M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社

業種

M&A仲介事業

課題

  • お客様の情報を預かるうえで、セキュリティが最重要項目だった
  • 社会全体で人材が不足するなかで生成AIによる効率化の必要性を感じていた

「HEROZ ASK」使用用途

  • 議事録作成
  • 書類作成時のOCRとしての活用
  • 企画のアイデア出し

日本におけるM&Aの件数は増加傾向にあります。この増加の裏側には、M&A仲介事業の活躍があり、事業売買の専門家を持たない中小企業も成長戦略としてM&Aを選ぶことができるようになったという背景があるのです。

今回お話をうかがったM&Aロイヤルアドバイザリー株式会社(以下、M&Aロイヤルアドバイザリー)もM&A仲介事業社のひとつです。2021年創立の同社では「HEROZ ASK」で業務効率化に取り組んでいます。

お客様にとって、大きな決断であるM&Aに寄り添うM&Aロイヤルアドバイザリーでは、どのような業務で「HEROZ ASK」を利用しているのでしょうか。CTOの染谷様、企画部の佐藤様にお話を伺いました。

「HEROZ ASK」なら、ChatGPTもGeminiもClaudeも900円から使える

M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社とは?

染谷様:M&Aロイヤルアドバイザリーは名前のとおり、M&Aのアドバイザリーを行っている会社です。会社や事業を売りたい、買いたいお客様同士をマッチングさせて、仲介をしています。

M&A仲介会社にはそれぞれ特色がありますが、当社は売手企業様を担当する企業情報部を中心に、買手企業様を担当する提携支援部、会計士や税務のプロフェッショナル集団で構成されるコーポレートアドバイザリー部など、各フェーズの専門チームでM&Aを進めていく分業化体制が特徴となります。

M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社 CTO染谷様

M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社 CTO染谷様

1.「HEROZ ASK」の導入背景・目的

業務効率化において生成AI導入は必須。一方で、セキュリティは当社にとって最重要事項

染谷様:生成AIには以前より関心があったため、個人的にAPIを利用してbotをつくるなど触り、業務への導入を模索していました。近年は生成AIが進化してきて、ビジネスでも使えるクオリティになり、どの会社でもAIの検討が当たり前の世の中になってきましたよね。また、社会全体で人材が不足していくいま、生成AIを積極的に取り入れた業務効率化を目指さなければいけないと考えました。

ただ、M&A仲介事業の当社では、お客様の重要な情報を取り扱っております。お客様からお預かりしている大切な情報・データの漏洩は絶対にあってはなりませんので、一般的な生成AIの導入はセキュリティ面に懸念がありました。ChatGPTもClaudeも入力内容を学習に使われないようにする設定はございますが、+αのセキュリティ、漏洩防止策を求めていました。また、エンドユーザーである社員が誤って設定を外してしまう、などの事故も心配していたので、そこも防げる生成AIでなくてはなりません。

そこで出会ったのが「HEROZ ASK」です。当社では高い頻度で「一般的なChatGPTは使用禁止」と全社員に対してアナウンスしており、その代わりにセキュリティ面で安心して使える「HEROZ ASK」の利用を義務化しております。

最も効率化につながるのは「議事録作成」。社員の使いやすさも重要

染谷様:当社の社員がどういう生成AIの使い方を一番望むかと考えた時に、最も効率化につながるのは工数の観点から議事録作成でした。さまざまな生成AI製品をトライアルしているときに、「HEROZ ASK」では音声ファイルがそのままアップロードできて、適切なプロンプトを打つだけで議事録がすぐにできるため、AIに慣れ親しんでいない社員にとってもこれは使いやすいだろうと思ったのも「HEROZ ASK」を選んだ理由のひとつです。

また、生成AIを使っていて、自分の意図しないアウトプットが出た時に簡単にモデルを切り替えてアウトプットしなおせるのも良いですね。新しいモデルを比較的早い段階で実装してくれるところも良いなと思っています。

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2.「HEROZ ASK」活用の具体例

(1) 議事録作成の工数を90%削減

染谷様:お客様と直接やりとりすることの多いコンサルタントは、かなり「HEROZ ASK」の議事録機能を使っているようです。具体的には「HEROZ ASK」に議事録を作成させたものをベースとして、担当コンサルタントがそこに修正・追記し、Salesforceに記録して残していくという使い方をしています。

私自身は普段議事録を作成する業務はあまり多くないのですが、トライアル期間に何度も試してみて、従来のやり方からすると90%くらいは工数が削減できるな、と感じました。いまでは当社の社長も「自分の手で文字起こしを行うことがいかに非効率的か、どんどん議事録作成機能を活用するように」と社内で発信しています。

(2) 紙の資料の取り扱いを効率化。書類作成時のOCRとして活用

染谷様:お客様から資料をいただくことが多いのですが、その資料は紙媒体でいただくことも多くて、資料を見て手打ちする必要があり、時間がかかっていました。

「HEROZ ASK」を取り入れてからは、まず資料をスキャンしてデータ化して、「HEROZ ASK」に貼り付けるだけで、私が組んだプロンプトに従って、項目や数値を分けて出してくれるので、コピペができるようになりました。こうやってOCRとして使いはじめて、書類作成はかなり楽になりました。

(3) 企画のアイデア出しで、打ち手の回数が増加

佐藤様:私の担当する企画業務では、まず「HEROZ ASK」を活用し、競合他社がどのような取り組みで顧客接点を構築しているかを調査・分析します。 その上で、「HEROZ ASK」に「当社に適した企画を提案してほしい」と再度インプットし、AIとの壁打ちを繰り返しながら、戦略的な施策を立案しています。

こうしたプロセスを通じて、新たな経営者層との有益な関係構築にもつながっています。「HEROZ ASK」を利用することによって出せる打ち手の数を効率的に増やすことができたのが大きいですね。

M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社 企画部 佐藤様

M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社 企画部 佐藤様

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3.「HEROZ ASK」を利用するうえで気をつけていること

社内への「HEROZ ASK」自体の周知とプロンプトの共有

染谷様:これまで情報漏洩について、社員に注意点を厳しく伝えてきた影響もあると思うのですが、まだ”「HEROZ ASK」であれば、自由にデータを入れても良い”ということが浸透していないところがあるかもしれません。

最近になって「HEROZ ASK」にデータを入れて利用して、便利だという声が届くようになってきたというところがありますね。

また、「HEROZ ASK」を利用してはいるけれど、プロンプトをデフォルトのまま使い続けている社員も多いので、全員が使いこなせるようプロンプトの共有会や勉強会をして利用率を向上させたいと考えています。

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M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社 CTO染谷様

4.今後の展望

染谷様:SalesforceとHEROZ ASKをAPIで連携して、今までSQLを叩かないと分析できなかったことを、HEROZ ASKでできるようにしたいですね。

また、MCPでの連携などができるようになれば、できることが広がりそうです。

 

編集部より:具体的なご意見ありがとうございます。MCPでの連携は研究を進めているため、今後進捗があればぜひ共有させていただきます。

 

企業名:M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社

会社サイト:https://ma-la.co.jp/